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書籍 「新よくわかるサプリメント −医者と患者のための完全マニュアル−

書籍


新よくわかるサプリメント
−医者と患者のための完全マニュアル− 第4版

監修:信川 益明(日本健康科学学会会長)
執筆:信川益明/伊藤仁/田中喜代史/浜野弘昭/大濱宏文/佐々木敏/石田幸久/梶本修身/神田晃/井上倫/足立香代子/中村丁次/武藤正樹/安田節 (執筆順)

書籍データ
A5版/425頁/2006年1月刊行
出版社:三宝社/ISBN: 4-914979-03-9
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主要目次

■ 主要目次

  • 第1章 はじめに
    • 第1節 健康維持・増進は食事が基本
    • 第2節 食品と医薬品の定義
    • 第3節 健康の維持・増進への寄与が期待される食品の分類と表示
    • 第4節 国際的な視野での健康補助食品の活用
    • 第5節 健康補助食品の利用と注意点
    • 第6節 医療関係者による適切な対応が必要
    • 第7節 食品保健指導者養成認定講習会
    • 第8節 プライマリ・ケアの役割
    • 第9節 臨床医学における栄養学の必要性
  • 第2章 保健・医療と健康・栄養食品
    • 第1節 保健と医療
    • 第2節 保健・医療の連携体制づくりと活用
    • 第3節 サプリメント事情−日欧米の比較−
    • 第4節 「健康食品」に係わる制度のあり方に関する検討会に関する提言について
    • 第5節 健康補助食品栄養補助食品,サプリメントとは
    • 第6節 保健機能食品とは
  • 第3章 保健機能食品等と健康強調表示
    • 第1節 健康強調表示とは
    • 第2節 欧米及び日本における健康強調表示制度
  • 第4章 アジアにおけるHealth Claimとサプリメント事情
  • 第5章 健康強調表示Health Claimの科学的評価
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 評価対象データの特性と収集
    • 第3節 証拠の総括表の作成と総合評価
  • 第6章 健康維持・疾病の一次予防と食品
    • 第1節 特定保健用食品
    • 第2節 特別用途食品(特定保健用食品を除く)
    • 第3節 その他の健康補助食品
  • 第7章 食品の有用性と安全性の評価
    • 第1節 食品の有効性と安全性とは
    • 第2節 ヒト臨床試験の準備
    • 第3節 特定保健用食品許可までに必要なヒト臨床試験
    • 第4節 特定保健用食品臨床試験の現況
    • 第5節 条件付き特定保健用食品
    • 第6節 将来の特定保健用食品と臨床試験
  • 第8章 食品の質の評価ならびにGMP(Good Manufacturing Practice)
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 健康補助食品の質の評価
    • 第3節 GMP(Good Manufacturing Practice)
    • 第4節 おわりに
  • 第9章 食品の健康・栄養評価とその問題点
    • 第1節 人間栄養学における食品の質,栄養の質,生活の質
    • 第2節 利用効率(bioavailability)
  • 第10章 医薬品と栄養成分の相互作用
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 食品・栄養成分と薬剤の相互作用機序
    • 第3節 食品・栄養成分と薬剤の相互作用
    • 第4節 薬理作用を示す栄養成分と薬剤の相互作用
    • 第5節 おわりに
  • 第11章 生活習慣病と特定保健用食品
    • 第1節 はじめに
    • 第2節 特定保健用食品とは
    • 第3節 特定保健用食品の使い方
    • 第4節 4つの生活習慣病(肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧)と腎不全/腎臓病に使う際の留意点
  • 第12章 経口栄養補助成分
    • 第1節 経口栄養補給の特徴
    • 第2節 経口栄養補給の種類と特徴
  • 第13章 特別用途食品とOral Nutritional Supplement(ONS)
    • 第1節 特別用途食品(特定保健用食品を除く)
    • 第2節 病者用食品
    • 第3節 経口・経腸栄養食品(Oral Nutritional Supplement)
  • 第14章 健康・栄養とQOL
    • 第1節 健康関連QOLの概念と歴史
    • 第2節 健康・栄養とQOL
  • 第15章 健康食品の経済動向と安全性・有効性データベース
    • 第1節 健康食品の製造・流通の実態
    • 第2節 健康の使用の実態
    • 第3節 健康食品の摂取状況と摂取理由
    • 第4節 1ヶ月当たりの健康食品に費やす費用と支出額の推移
    • 第5節 栄養や食事に関する情報源
    • 第6節 特定保健用食品の許可件数の推移と認知度
    • 第7節 特定保健用食品の試験に要する費用
    • 第8節 健康食品の安全性・有効性データベース
  • 第16章 食品保健指導者(アドバイザリー・スタッフ)と養成講習会について
    • 第1節 食品保健の概念と健康補助食品の役割
    • 第2節 指導者育成に関する調査研究委員会
    • 第3節 養成に関する基本的な考え方
    • 第4節 食品保健指導者とは
    • 第5節 食品保健指導者の業務及び利点
    • 第6節 食品保健指導士養成講習会
  • 第17章 ヘルス・アセスメント
    • 第1節 データ収集
    • 第2節 アセスメント
    • 第3節 機能的な健康パターン:包括的なデータベース
    • 第4節 評価因子
    • 第5節 栄養状態と代謝状態の評価
    • 第6節 栄養と代謝を評価するための因子
    • 第7節 栄養評価のための知識ベース
    • 第8節 栄養として必要なもの
    • 第9節 栄養プロセス
    • 第10節 栄養と代謝に関する調査内容
  • 執筆者プロフィール
  • 索引
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第4版の発刊にあたって

2003年1月に本書の初版を発行してから3年が経過した。日本健康科学学会シンポジウム『健康維持と「健康食品」〜サプリメントとどうつきあうか〜』(2003年1月25日、東京医科大学病院にて開催,実行委員長 信川益明会長)を主催し,340名の多くの方に参加頂き好評を得るところとなった。本書は,幸いにも大学院生,大学生,専門学校生,さらには広くサプリメントアドバイザーの教科書として受け入れられるところとなった。
近年,保健機能食品制度の創設,食品衛生法の改正,健康増進法の施行,不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)の改正が行われてきており,厚生労働省の「健康食品」に係る制度のあり方に関する検討会が発足し,提言が出されるなど健康食品を取り巻く社会環境が変化している。
このような状況下にあって,日本健康科学学会シンポジウム『健康維持のためのサプリメントの理解と適切な使用〜科学的に検証された情報提供と選択〜』(文部科学省研究助成を受けて2006年1月28日,東京医科大学病院にて開催,実行委員長 信川益明会長)を主催するに当たり,本書の改訂を望む声が多方面から寄せられ,その声におされて,改訂第4版の刊行を行うこととした。この間の変化に即応した記載内容の刷新と充実を目指したつもりである。執筆の諸先生には敬意と感謝を捧げたい。
今回の改訂版が初版にもまして多くの読者に受け入れられることとなり,健康の維持・増進において,サプリメントを理解し適切に利用していただければ望外の幸せである。 引き続いて出版にご尽力いただいた三宝社の関係諸氏のご協力に感謝いたします。

2006年1月
日本健康科学学会 会長
信川 益明
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序文から

康の維持・増進にはまず、きちんとした食事が大前提であるが、昨今、食事だけで栄養バランスをとることが困難な方も増加している。そのような場合には、不足した栄養成分を補給するためなどに、食品の生体調節機能を利用することが考えられる。とはいっても、医薬品のように顕著な効果を期待すべきものではなく、あくまでも食品として日常生活に使用するものであるから、自分の健康状態を観察し、何が不足しているのか、何が過剰気味であるかなどを考え、自分に適したサプリメントを選ぶことが大切である。
いわゆる健康食品の情報はテレビ、雑誌等により提供されているが、科学的根拠、安全性などの情報は不十分であり、不適切な表示や摂取方法等により健康を損なう恐れもある。現に品質、広告等に対して国民生活センターへの苦情件数も年々増加している。
このような状況を鑑み、日本健康科学学会シンポジウム(文部科学省研究助成を受けて2003年1月25日、東京医科大学病院にて開催)を実行委員長として主催するにあたり、シンポジウムは、保健、医療、福祉の連携、教育を支援する健康科学として、『健康維持と「健康食品」〜サプリメントとどうつきあうか〜』をとりあげた。
国際的な視野でのサプリメントの理解と活用に焦点をあて、食品の分類と表示、健康補助食品の利用方法、注意点を踏まえ、健康維持や生活習慣病の予防などに、どのようにとり入れていくか、などのサプリメントについての最新の国内外の内容を分り易く青少年や社会人に普及することを目的とした。本書は、そのときの内容を中心として刊行するものである。サプリメントを理解して活用するためには、本書の内容は必須のものである。
シンポジウム1「サプリメントのグローバルスタンダードとは〜理解と適切な利用のために〜」は、住民がサプリメントを理解し適切に利用するために、まず、知っておかなければならないサプリメントの世界標準について、健康補助食品とサプリメント事情の日欧米の比較、健康強調表示とその科学的評価などをとりあげた。(第1章、第2章、第9章)
シンポジウム2「サプリメントとどうつきあうか」は、シンポジウム1を受けて、食品の有用性と安全性の評価を踏まえて、健康維持と生活習慣病予防のために、サプリメントをどのようにとり入れていくか、および指導者の養成などの課題をとりあげた。(第3章、第4章、第5章、第8章)
これらに加えて、健康・栄養とQOLおよび健康栄養食品と医療経済をとりあげている。(第6章、第7章)
今後は、管理栄養士、栄養士とともに、医師、看護師、薬剤師なども保健機能食品や健康補助食品などの食品についての十分な知識と技能を修得し、患者を含む消費者に対して、正しい保健教育とともに、栄養表示基準制度、適正な保健機能食品や「いわゆる健康食品」などの利用についても適切な指導のできる人材の育成が必要である。
医療、保健、福祉に関与する関係者および患者を含む消費者が、国際的な視野でのサプリメントを理解し活用するために、本書は必読の書籍である。
本書を熟読し、サプリメントを理解・活用し、健康の維持・増進において役立てていただければ幸甚である。
終りに、本書の刊行にあたって種々のご尽力をいただいた三宝社の関係者各位に感謝いたします。

2003年1月
日本健康科学学会 会長
信川 益明
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